PERSONA-trinity soul- 第26話(最終話)「浮上する未来」
2008年 06月 29日
慎が居た場所は諒の過去の中。飼っていた子犬が撥ねられて死んでしまい、その悲しみがきっかけとなって諒のペルソナが発動してしまったようでした。
慎は現れたアヤネに諒たちに会わせてくれるように頼むと、彼らはもう一度会う。アヤネ自身はクジラに溶けてしまいたい、それには依り代が必要だから待っていたと言うのでした。
姿を現した諒と洵と結祈。慎は諒に「今まで守ってくれて、今でも守り続けていてくれてありがとう。でも、もう止めてくれ」と語りかけるのでした。

現実では諒と真田が対立(?) 消すべきなのはペルソナの亜種だけだと主張する真田に対し、諒は全てのペルソナを消すつもりなのでした。ペルソナは“想い”だから、そんなことは無理だと真田が言っても諒には届きません。
綾凪湾に向かって歩き続けるアヤネのバイオノイド。戌井が取り付けていたのは自爆装置でしたが、起爆させる前にアヤネと融合してしまい爆破に失敗。立ち向かっためぐみと卓郎ですが、多数のペルソナ相手では敵いません。
水面に映るめぐみと卓郎の危機。二人を救おうとして伸ばした慎の手を取ったのは叶鳴でした。彼女のぺルソナに導かれて現実世界に戻る慎。叶鳴が最後まで皆と関われて、なんか嬉しかったです。
クジラに溶けようとするアヤネを止めようとする慎の前に立ちはだかったのは諒でした。諒は慎のペルソナの剣で、自らのペルソナを切り離すように言います。諒との戦いの中、諒の記憶が流れ込んできました。10年前の事故の時、九条の技術なら本当は洵と結祈の二人を生かすことが出来る方法があったこと。慎の記憶を操作した時に、両親の贖罪の意識を慎の心に刻んだこと。その事に怒った諒がペルソナを使って、九条を事故に見せかけて殺そうとしていたこと…。
慎のペルソナの武器である剣が以前は楔だったのに、両親の贖罪の意識が剣に変化させたのだそうです。
洵と結祈は、自分達は諒の背負っている最大の十字架なのでアヤネと共にクジラに溶けてしまうことに二人で決めたのだと慎に話すのでした。慎と洵たちの会話を聞き、辛そうな顔をする諒。それでも洵を失いたくない慎はアヤネと融合しようとする洵たちを止めようとします。阻止するかと思った諒は見逃してくれました! それどころか、ペルソナを使って慎を手助けしてくれました。どういう心境の変化か!?
クジラが嫌がっているのは人工的に作られたペルソナで、諒はクジラを宥めようとしていたそうですがどうやって宥めようとしてたの? 慎の剣で切れば良かったの?
洵を融合させることなく、アヤネは望み通りクジラに溶けて消えました。
「帰ろう、諒兄ちゃん」
と慎が言うと諒は眼鏡を外し、何か言葉を発すると初めて慎に微笑んだように見えました。
全てが終わって洵は戻って来ましたが、諒と結祈は戻ってきませんでした。もともと諒は九条との戦いで瀕死の重症を負っていたのですから、クジラの近くに居たから今まで生きていられたのかも知れないし、本当はアノ時に死んでいて、アヤネと同じ狭間の存在になっていただけなのかも知れません。現実世界では生きられない存在だったのでしょう。
でも結祈はどうして居なくなったのかな?
桜の花びらが散る季節になり、一浪した慎が進学の為に引越しをしました。洵は男っぽくなって慎を「兄貴」と呼ぶようになり、店長になった卓郎の店でバイトしてました。結祈の服も整理して自宅を空けることになっても、合鍵はもう玄関先のカエルの置物に隠す必要がなくなりました。
過去を整理して、未来に進んでいく二人がとても素敵でした。
結局“クジラ”が何なのかは分からないままで、抽象的で解からないワードも沢山あって難しい内容でしたが、ゲームを知らなくても十二分に楽しめた作品でした。
後番組は「鉄腕バーディー DECORDE」のようですが、視聴してから記事を書くかどうか考えます。

↑↑はBS11には無かったエンドカード。他のブログさんから頂かせてもらいました。贅沢を言えば結祈も入れて欲しかった! でも三兄弟が揃ってこんな穏やかな表情は作中に無かったのでチョット切ない…かも。
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by saigakuji_x20a | 2008-06-29 01:47 | PERSONA 【終】