プリズム文庫「恋愛実験#02 首輪をください」感想   

2008年 03月 27日

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 恋愛実験#02 首輪をください 著:真崎ひかる イラスト:かんべあきら プリズム文庫

 遠くから見つめることしかできなかった憧れの講師・芹澤の家に、ペットシッターとして通うことになった大学生の早羽。初めてプライベートで接してパニック状態の早羽に対して、芹澤は人間は苦手だと淡々と打ち明けてくる。彼の専門の法医学で扱う変死体の方がまだわかりやすいと…。そのことに切なくなった早羽は、芹澤が可愛がっている犬たちが羨ましくなって、思わず『僕を犬として可愛がってください』と言ってしまい―――!?
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 設定が私のツボで、イラストがかんべあきら様だったので衝動的に購入してしまいました。
先生×生徒、年の差ツンデレ攻、勿論甘々なハッピーエンドでございます。それに「犬」のオプション付。犬は好き♪ (でも猫はもっと好き♡)
 題名に「首輪~」なんて付いてますけど、決して調教モノではありませんよ。

 「恋愛実験シリーズ」だそうですが前作を読んでいないので、この作品のみの感想です。

 大学一年生の早羽が必修科目でもない「解剖学」を履修しているのは、講師の芹澤脩爾目当て。でも自分の気持ちが“憧れ”なのか“恋”なのかハッキリと分からないでいた時、飼い犬のペットシッターを探していた芹澤に幼馴染の椎名が早羽を推薦してしまいます。
 芹澤の家に行ってみると、出迎えたのはグレートピレネー犬という大型犬が二匹。(←大きいけど、白くてモフモフしてる犬ですよね。雪山向けだから夏が大変そうです。) 大型犬が恐い早羽ですが、犬に気に入られたのと、芹澤との接点を持ちたいが為に無理をしてペットシッターを引き受けることにします。

 でも早羽はペットシッターだけではなくて、椎名の陰謀(?)で「二週間恋人として振舞っていたら、錯覚して本当の恋になるかも知れない」なんていう実験をすることになってしまったのです。意外にも芹澤は、こんな馬鹿馬鹿しい実験に付き合ってくれることになり、二週間の間早羽を恋人みたいに扱ってくれたのでした。

 意外にもプリンが好きだとか、芹澤のプライベートに踏み込み、自分を本当の恋人みたいに大事に扱ってくれる芹澤を益々好きになっていく早羽。でも実験という名目なので「好き」という言葉を告げることは出来ない。「僕を犬として可愛がってください」と言ったこともあって、芹澤が自分を可愛がってくれるのは「犬」だと思って扱っているからだと勘違いしちゃったり。

 二週間後、芹澤に「恋に落ちたか?」と聞かれ、素直に「好きだ」と答えられなかった早羽。しかし数日後に椎名に励まされ、思い切って告白します。

「ごめんなさい! 本当は、最初から好きだったんです。…先生の傍にいたい。犬になりたいっ」
「……俺は恋人にしたいんだが、早羽は犬でいい?」
「恋人がいいっ。……でも犬でいるのも、幸せだった。リビングでくっついているの、気持ちよかったし……」
「ワガママだな。でも、全部叶えてあげよう」
 

芹澤の家に連れられていくと、アルとレオに顔中を舐められ熱烈歓迎を受けますが、そこで芹澤の嫉妬めいた台詞がっ!!

「こら、やめなさい。早羽を舐めていいのは俺だけだ」

 変死体や犬にしか興味が無さそうだった芹澤の口からこんな台詞が出るとワっ!! そんな自分を自覚しているらしい芹澤は
「好きだよ、早羽。大事にしたい。人間に対して、こんなふうに思える自分に驚くな」
と早羽に告げるのでした。

 んーーー、もうちょっと続きが読みたいなーーーって気がします。(>_<) 気持ちが通じ合った後の芹澤と早羽のラブラブとか、椎名にからかわれる早羽とか、青葉に顛末を告白する早羽とか、椎名と早羽の仲を疑う芹澤とかが見たいっ!! 犬と芹澤が早羽を奪い合うというのも面白いかもー。(^。^)

 芹澤の家に泊まっていた時に兄からの電話を椎名からかと疑って芹澤が不機嫌だったのは、椎名との仲を疑ってたから? と考えるのは深読みし過ぎかな? 椎名と早羽の仲が良いコトに嫉妬しちゃって、早羽の知らないトコロで「君は早羽とは随分仲が良いようだが、どういう関係なんだ?」とか威嚇を込めて聞いちゃったり。青葉と逆の思い込み…みたいな。
「芹澤サンって意外と嫉妬深いんじゃん。早羽は大事にされてんだなぁ」とか。

青葉が早羽に「芹澤先生って早羽と一緒に居る時、どんな感じなの?」とか聞いてきたら……「僕の髪をシャンプーするのが好きだったり、甘いものが好きだったり、ずっとくっついてるのが好きみたい?」とか恋話でコッソリ盛り上がる。椎名はともかく青葉は早羽くらいしか恋話できる人いなさそうだし、早羽も少しは誰かに聞いて欲しいって思うだろうし、そうなると相手は青葉でしょう?

おおっ! 乙女だねーー。(#^.^#)

 設定的には、芹澤はモテるようで「断るのが面倒」という理由で女性と付き合ってるようです。「早羽が嫌ならこれからは全部断ろう」って、どんだけのお誘いが? 自称「堅物の講師」だけど、経験豊富そうなんですけど。バイなのか早羽が男ってことは全然問題視してなくて、エッチも迷いが無いし。

 もし続編みたいなのが出版されたら買うかも。

 プリズム文庫で同時発売された「禁断の主従関係」は昨年の小説アクア夏の号に掲載されたものを大幅に加筆修正されたもののようですが、なんか私が気に入っていたシーンがゴソッと削除されていて非常に残念でした。
 なので今回は購入しませんでした。正直、イラストもあんまり好きじゃなかったし。
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by saigakuji_x20a | 2008-03-27 01:39 | 小説 | Comments(2)

Commented by tommy at 2009-07-14 14:14 x
はじめまして。お邪魔しました!
しっかり感想書いてあったので嬉しかったです。
楽しく拝見しました。
ありがとうございました。
Commented by saigakuji_x20a at 2009-07-14 23:46
tommyさんへ

はじめまして、ご訪問ありがとうございます。

>しっかり感想書いてあったので嬉しかったです。
>楽しく拝見しました。
>ありがとうございました。

 私の拙い記事でも楽しんでいただけて嬉しいです。
 コメントありがとうございました!<m(__)m>

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