ガッシュ文庫「ずっと愛しいくちびる」感想   

2008年 03月 20日

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 ずっと愛しいくちびる 柊平ハルモ イラスト:小路龍流 ガッシュ文庫

 「愛人」として代議士秘書・統一郎のもとへ預けられた高校生の譲葉は、今は彼の秘密の恋人。しかし、愛人としての役目はもう終わったと、進学を機に統一郎から引き離されそうになにる。立場の差、年の差ゆえにうまくいかないこの恋。つらい思いをしてやっと手に入れた幸せは、つかの間の夢になってしまいそうで…。
 統一郎のためにはどうしたらいいのか悩む健気な譲葉に、統一郎はある贈り物をするが――。
 恋を知って大人になる――切なく甘い純愛。

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 「きっと甘いくちづけ」の続編です。前作では高校一年生だった譲葉も高校三年生になり、大学受験を控えています。都内の国公立大学を志望している譲葉に統一郎の父、幸一郎は関西の大学を勧め、暗に「愛人」の契約解除が近いことを仄めかしているのでした。

 統一郎と譲葉は相変わらずラブラブです。統一郎なんかは家事を手伝い始めていました。ずっとこのままでいられたら…と思っていましたが、とうとう現実を目の当たりにすることになります。生活態度が落ち着いてきた統一郎に幸一郎がお見合いを勧めてきたのです。譲葉は統一郎が結婚するまでの「愛人」です。このままでは引き離されてしまいます。統一郎は譲葉とずっと一緒に居られるようにと色々考えるのでした。

 譲葉を夏祭りに誘った統一郎。夜店でベタな物を購入します。やっぱりロマンチストな坊ちゃんだなぁ…。
「好きだから離れるってのだけは、なしにしてほしい…。俺が指輪をはめたいのは、おまえだけだから」

そう言って統一郎は譲葉の左薬指に夜店で買ったガラスの指輪をはめるのでした。
プロポーズですよっ!!

 譲葉は統一郎も幸一郎も大事なので、彼等が自分のせいで不仲になったりするのをなんとか回避しようと、その為にはどうすればいいかを一生懸命考え、結局幸一郎にカミングアウトします。
「俺、統一郎さんのことが好きになっちゃいました。愛人とか、仕事だからとかじゃなくて、傍にいたいんです。ごめんなさい」 

一方の統一郎も譲葉の為にがんばりました。いつもは「勘当」の脅し文句に弱かった統一郎も今回は引き下がりません。
「譲葉と一緒にいられるなら、勘当されてもかまわない。仕事も転職する、マンションも出る」
「譲葉を、俺にくれたことには感謝している。今までのことも。……ありがとう、お父さん」(←ここカッコイイです!!)
 

幸一郎もその場は統一郎や譲葉の真剣さに引き下がりますが、もちろんタダでは済みません。二人の愛を試す為にというか二人を離して統一郎の目を女性に向けさせようと画策するために、統一郎は京都へと転勤させられ、譲葉は都内の大学に進学するように命じられるのでした。

【いとしい愛しい誓い】
 「ずっと愛しいくちびる」の続編です。京都と東京の遠距離恋愛中の譲葉と統一郎です。

 大学生の譲葉は就職を考える時期になりました。昔からの夢だった教職に就きたい譲葉は、統一郎が現在居る京都にするか将来戻ってくるであろう東京にするかを悩んでいました。ところが統一郎は譲葉には大学卒業後は就職なんかしないで、ずっと傍に居て欲しいと考えていたのです! こーいうトコロがまだまだ“坊ちゃん”だねぇ。
 離れて暮らすのは寂しいけれど、でも二人にとって一番良い方法はなんなのかを二人で真剣に考える。就職の件はどうやら統一郎が譲歩することになるようです。そりゃあ譲葉の方が現実的だもんよ。

 遠距離恋愛も三年になりましたが譲葉と統一郎は相変わらずラブラブです。譲葉も大人になって(?)テレホンセックスまでするようになっちゃってました。でも特にプレイに凝ったりとかはしてないみたい。マンネリなんて縁が無いようで、統一郎もそろそろいい年なのに抑えが効かないとか言ってるし。

 きっと二人は大丈夫。きっとハッピーエンドになるさ!
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by saigakuji_x20a | 2008-03-20 01:38 | 小説 | Comments(0)

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