ガッシュ文庫「紳士は愛で欲望を隠す」   

2010年 06月 04日

紳士は愛で欲望を隠す 著:真先ゆみ イラスト:カワイチハル 海王社
■あらすじ
 
天涯孤独の紗雪を引き取ってくれた弁護士の詠二。優しく包んでくれて、家族みたいに温めてくれて、寂しかった紗雪の心は満たされた。―――高校生になって、紗雪の詠二への想いは「恋」になった。家族じゃなくて、恋人になりたい。毎日家事をこなしながら、紗雪の想いは強くなる。仕事が忙しくとも必ず夕食を一緒にとってくれるから、詠二が愛情を注いでくれてるのはわかっている。でも、欲しいのは違う「愛」。―――それは、どんなに背伸びしても、手に入らない物ですか…?

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■感想のようなもの
 「歳の差萌え」というか、「保護者萌え」です。私的にストライクゾーンのジャンルなので、つい衝動買いしてしまいました。新刊は中身のチェック出来ないし……。

 紗雪は実は天涯孤独じゃなくて、絶縁している富豪の祖父が居るんですね。で、今更紗雪に接触してきているんだけど詠二は紗雪を手放したくないものだから黙って片付けようとします。実は詠二も紗雪の事を恋人にしたいって意味で好きだったのでした。しかし、後見人の立場から紗雪が成人するまでは心に秘めて耐え凌ごうとしていたんですね。ん~~~、大人って面倒だなぁってヤツです。

 高校三年になった紗雪は詠二と過ごせる時間が少なくなっていることに焦りを感じていました。詠二が単身用の部屋を探していたので、紗雪の大学進学をキッカケに別居させようとしているのかも…とか、詠二の父が詠二の結婚を望んでいてお見合いを企画しているらしいと聞いて不安になったりとか。
 詠二に何処かへ行かないか? と聞かれたことで紗雪は温泉に行きたいと言います。これが最後なら……と紗雪はある決意をしたのでした。

 夕食に飲んだアルコールで眠ってしまった紗雪。夜中に目を覚ますと詠二に「朝まで詠二さんを俺に下さい」と大胆な行動に出たのでした!
 紗雪の決死の告白によって詠二も自分の想いを告白して二人はメデタク結ばれます。これでハッピーエンドかと思いきや…。
 それにしても、Hシーンが意外に淡白でしたね。長年我慢していた想いが爆発って感じじゃなかったなぁ。

 書き下ろしの続編(1)。
 約1年後の春、紗雪は好成績で大学に入学しました。しかし驚いたことに詠二とはラブラブどころか、Hをしたのはあの時っきりだというのです! ビックリだよね~~~。元の保護者に戻っちゃってました。詠二としては、成人前の紗雪に保護者の立場である自分が手を出したのが紗雪の祖父サイドにバレたら面倒な事態になるので、それを避ける為にあと2年我慢しようと一人で決めてしまっていました。
 そんな事とは気付かない紗雪はグルグルと考え込んでしまいます。当然だよねぇ。大学で知り合った友人の助言もあって、紗雪は詠二に思い切って訊ねてみることにしました。
 詠二はなるべく紗雪に祖父の件などの面倒事を耳に入れないようにしていました。他人から見たらそれは過保護でしたが、詠二にはそんな自覚無し。指摘されても開き直るか、ムカつくだけでした。紗雪の新しい友人が祖父の一族の一員であることに気付いて密かに調べたりしてます。

 今回も紗雪が思い切って詠二に「自分のことをどう思っているの? どうしてあの時抱いてくれたの?」と質問をし始めたことから、紗雪と詠二の擦れ違いやカラ回りが解消されることになりました。詠二は思い込みが激しいっていうか、自分が一番紗雪の考えを分かっているんだって思い込んでるんですね。
 紗雪もそろそろ自我に目覚めたので、詠二が自分に関することを何も教えてくれないで片付けるのを不満に感じるようになっていました。その事に気付かされた詠二も反省です。
 紗雪は、恋人でいるのは家の中だけ。外では単なる家族を演じることを提案すると詠二も受け入れたのでようやく恋人らしくなりました。

 書き下ろし続編(2)。
 飲み会で朝帰りになった紗雪を怒らない詠二。連絡あったのだから心配してなかった…と言われた紗雪は寂しさを感じます。大人として扱ってくれるのを望んでいたけど、やっぱり子供の頃みたいに心配して欲しいという気持ちがあったのでした。
 詠二といえば、朝帰りの紗雪を心配してなかったなんて見栄を張ってただけの嘘で、実は一睡もしないで待っていたのでした。でもそれを言ったら紗雪を信じてなかったり子供扱いしているようで言えなかったのでした。独占欲が強すぎたら嫌われるかも~~とか。

 今回は助言を受けた詠二の方から本音を語ってくれた事で、紗雪も本音を言えたので収まりました。仲直りHのせいで紗雪は次の日に学校を休んでしまう事態に。学校に行けば友人に冷やかされてしまいました。詠二はタフだなぁ。
 紗雪的にはHが足りてなくて欲求不満だったってコトですか? スキンシップ不足って??

 全体的に面白かったけど、なんか物足りない感じ。紗雪の祖父ってのを登場させて欲しかったとかもあるし、書き下ろしで登場した友人の仁科くんが良い存在でした。もっと彼を出して欲しかった! 仁科くんは紗雪が一族だったコトを知っているのか知らないのかが気になったりしましたね。

■最近BL小説売り場に行って感じたのですが、平積みになって並んでいる本の表紙の色が全体的に暗いですね。どれもコレも暗い色の表紙ばっかりで、ハッピーエンド好きで明るい話好きな私としてはそれだけで読む気がしなくなっちゃう。
 どうしてこんなに暗い色の表紙ばっかりが並んでんの? って思いました。





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by saigakuji_x20a | 2010-06-04 01:49 | 小説 | Comments(0)

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